突然ですが、日本の田園風景の代名詞である「わら葺屋根」は、何故ワラで屋根を葺いてあるのかということを考えたことがあるでしょうか?
もちろん、答えはワラが最も身近にある屋根材として適した素材だったからでしょう


 もっと突っ込んで考えてみましょう。ワラはご存知の通り稲を刈り取った後の材料です。それらを束ねると空気を含んで断熱性に富み、快適な居住空間をつくることが出来ます。そして、わら葺屋根は多くの生物が住み着き、家は一つの有機体となります。老朽化が進むと、わら葺屋根は葺き替えられ、役割を終えたワラは土に返って肥料となります。

 最近はあまりお目にかかることがありませんが、改めて見直すと非常にエコな素材であったということが分かります。自然に調和する美しいものは、いずれも長い歳月を経て知恵と努力の結晶として成り立っています。

日本は世界の中でも独自の文化やまた自然に恵まれた国であり、また、自然に歯向かうのではなく、自然と調和するのを善しとする思想のもと、各地でその気候風土に適した風習・伝統が何千年にもわたり受け継がれてきました。

しかし、この百年余りで利便性を求める余り、何千年もかけて蓄積された生活の知恵が忘れ去られています。
実際私たちも、その利便性を享受して生活しており、今更わら葺屋根の家で生活しろと言われてもなかなか難しいでしょう。ただ、長年の知恵が我々の世代を含むほんの僅かの間に忘れ去られてしまうのは忍びないという思いがします。


そこで、「人」や「食」といった様々な視点から、以下のような温故シリーズを展開していくことで、日本の良さをもう一度見直していくきっかけ作りができればと考えています。




温故知人

日本古来から伝わる伝統・文化・食など様々な分野で活躍されている方を取材し、その熱い生き方にスポットを当てさせていただき、私たちなりにサポートさせていただきます。



温故知食

日本古来から食べられているもの、また海を渡ってきた食材・料理法などで、日本人特有の改良を加え日本オリジナルとなったもの等にスポットをあって、可能なものにおいては販売支援等を行います。

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